誰がイニシアチブをとるのか September 24, 2009
September 24, 2009
誰がイニシアチブをとるのか
第6回 東京大学知的資産経営総括寄付講座公開セミナー 講師 : 妹尾堅一郎 東京大学知的資産経営総括寄付講座 特任教授 テーマ:「続・イノベーションイニシアチブ」 ~技術を事業へ導く、具体的な処方箋~に参加してきた。インテル・インサイドモデル、アップル・アウトサイドモデルを中心に、グロバール世界でイニシアチブをとる外国勢の戦略について、妹尾教授の小気味よい授業を拝聴した。最後に、インテル・インサイドモデルのような戦略を構築できる軍師が必要と帰結。
新たなビジネスモデルを作り、「ルールを変えた者が勝つ」。ルールを作る者・・・それは、軍師。しかし、それを実行するのは者が重要。誰がやるのか、できるのか。
妹尾先生の答え。あえて、冷たく言うが、・・・・それに気づいた人がやるべきだ。
私の、本来の質問の意図は、質問の時間が少なくて説明できなかった。
インテル・インサイドのようなモデルを作り、ルールを変えるには、イニシアチブをとれるリーダーシップが必要である。これまでのタイプの日本人・・・すなわち、欧米に追いつけ追い越せのフォローアップ戦略しかとっていなかった日本人には無理ではなかろうか。
「標準化をとっても事業で負ける」・・・・それは、実は標準化においてリーダーシップをとれていなかったことの査証ではなかろうか。
日本企業がとるべき道は、インテルのフォローアップなのだろうか。どうも違うような気がしてならない。諸葛亮孔明は、最後まで曹操に勝てなかった。圧倒的な軍備、強さを誇る曹操に対し、孔明が考えたのは「天下三分の計」であった。
覇権を追うのではなく、利他の精神、近江商人のような、買い手よし・売り手よし・世間よしのような、日本人らしいコンセプトを中心に、世界で認知されるべきなのではなかろうか。